ラヴォアジエ(アントワーヌ=ローラン=ド=)

  Lavoisier ( Antoine-Laurent de )(フランス語)

 …「巧妙な」(「非常に重要な?」「月桂樹の街」)。

  cf. 姓のラヴォアジエは、古フランス語のあだ名由来の家名で、「巧妙な、ずる賢い」

  の意味。

   名前のアントワーヌは、ラテン語名アントニウスから派生したイタリア語名アント

  ニオのフランス語名。意味(「非常に重要な?」)や語源は不明だが、第一回三頭政

  治のアントニウスは、「アントン Anton はギリシア神話の英雄ヘラクレスの息子の名

  前で、自分の家系はこのアントンにつながる」と主張したとされる(プルタルコスの

  『対比列伝(英雄伝)』より)。ルネサンスの時代に、ギリシア語のアントス anthos

  「花」と結びついた。

   名前のローランは、3世紀に軍人皇帝ヴァレリアヌスの皇帝崇拝強制に抵抗して殉

  教した聖ラウレンティウス Laurentius から生まれたフランス語名。ラウレントゥム

  は「月桂樹 laurel の町(→栄光の勝利者(<オリンピックで勝利者に月桂冠が与え

  られたことに由来>の町)」の意味のラテン語地名。女性形の名前が Laura で英語の

  発音はローラ、ラテン語ではラウラ(イタリア=ルネサンスの人文学者・詩人、ペト

  ラルカの「永遠の恋人」として有名)。